要点
- 削除されたユーザーを復元できるのは20日間です。それを過ぎるとデータは完全に失われます。
- ユーザーがドライブのゴミ箱を空にした後、管理者がファイルを復元できるのは25日間です。
- Google自身が明記しているとおり、Vaultはバックアップツールとして設計されていません。アーカイブツールでもありません。
- Gmail、マイドライブ、共有ドライブ、カレンダー、連絡先に加え、共用アカウントも対象に含めてください。
- 少なくとも年に2回、メールボックスとドライブのフォルダーを試験的に復元してください。
Googleで復元できるデータとその期間
「そもそも必要か」という観点とサブスクリプションの限界については、Google Workspaceには本当にバックアップが含まれているのか?で解説しています。Googleが公開している期間は短いものです。
| 状況 | 管理者による標準の復元 |
|---|---|
| 削除されたユーザーアカウント | 20日間。その後データは失われます |
| ゴミ箱を空にした後のドライブのファイル | 25日間。その後Googleが完全に消去します |
| 削除されたユーザーのVault内データ | アカウントとともに削除。検索もエクスポートもできなくなります |
Google自身、Vaultはバックアップやアーカイブのためのツールとして設計されていないと明言しています。Vaultはカレンダーも連絡先も対象外で、差分バックアップを行わず、専用ツールなしでは復元が困難です。
対象に含めるべきもの
- Gmail:メッセージ、ラベル、添付ファイル。個人だけでなく、グループのメールボックスや共用アカウント(
contact@、facturation@)も含めます。 - ドライブ:各ユーザーのマイドライブと、チームの文書が集まりやすい共有ドライブ。
- 業務がそれに依存している場合(士業事務所、販売、サポート)は、カレンダーと連絡先。
- 停止中のアカウントや削除したばかりのアカウント。Googleでは、管理者がユーザーを復元できる期間は20日間しかありません。外部コピーはそれ以前に取得しておく必要があります。
GmailやドライブのほかMarketplaceのアプリケーションに保存されているデータは、標準的な「Workspace」バックアップツールの対象外です。別途洗い出す必要があります。
方法
- アカウント数、ドライブの容量、共有ドライブを把握します。ストレージ量を決めるのは、メッセージ数よりもデータ容量です。
- ドメインの管理者アカウントからツールを承認します。委任はバックアップ対象サービスの読み取りに限定し、その管理者アカウントには強力な認証を設定します。
- 頻度を決めます。中小企業では1日1回が最低限です。メールのRPOはこの間隔に等しくなります。
- 保持期間を日数で決めます。既定で「無期限」にはしないでください。メッセージには個人データが含まれます。
- コピーはGoogleの外に暗号化して送り、消去できない期間を設けます。CNIL(フランスのデータ保護機関)は、少なくとも1つのバックアップを別の拠点に保管し、元データと同じ水準で保護するよう推奨しています。
- 少なくとも年に2回、メールボックスとドライブのフォルダーをテスト用の場所に復元し、所要時間を計測します。
Google特有の注意点
- ユーザーがゴミ箱を空にし、その後管理者がアカウントを削除すると、2段階の消去が重なります。これを確実にカバーできるのは、それ以前に取得した外部コピーだけです。
- PCでのドライブ同期(パソコン版ドライブ)は、ローカルファイルの暗号化をクラウドへ広げてしまうことがあります。Googleのバージョン履歴は一定の範囲で役立ちます。元に戻す手段は、日付の付いた外部コピーです。
- Vaultは訴訟対応のための保持と検索に使うものです。ドメイン全体を復元するものではなく、お客様のGoogle管理者の管理下にあります。元従業員のデータを保管するには、Googleはアカウントの削除ではなく、アーカイブユーザーライセンスの利用を案内しています。
WeDoBackの場合
Google WorkspaceはMicrosoft 365と同じく対象範囲に含まれます。メール、カレンダー、連絡先、Googleドライブです。公開料金では、アドレスごとに1エージェントが必要で、これにSMARTまたはINTEGRALでの容量分のストレージが加わります。コピーは送信前に、お客様が保持する鍵で暗号化され、Googleドメインの外にあるバックアップ専用サーバーに保存されます。バックアップは24時間体制で監視されています。サポートは+33 9 72 50 78 28で、9:00~13:00および14:00~17:30(パリ時間)に対応します。Gmailとドライブの詳細は、ビジネス用Gmailのバックアップおよびビジネス用Googleドライブのバックアップのページで解説しています。
よくある質問
Google Vaultはバックアップですか?
いいえ。Googleは、Vaultはバックアップやアーカイブのためのツールとして設計されていないと説明しています。エクスポートは大容量に適しておらず、差分バックアップも自動復元も行わず、カレンダーと連絡先も対象外です。何より、ユーザーを削除すると、そのデータはVaultからも消えてしまいます。
退職する従業員のデータはどのように保管すればよいですか?
削除する前にメールボックスとドライブをバックアップするか、ファイルを別のアカウントに移管してください。Googleは、アクティブなアカウントなしでデータを保持できるアーカイブユーザーライセンスも提供しています。アカウントを直接削除すると、考え直せる期間は20日間しかありません。
PCでのドライブ同期はランサムウェア対策になりますか?
いいえ。むしろ暗号化を広げてしまうことがあります。PC上で暗号化されたファイルがクラウドに同期されるためです。バージョン履歴は一定の範囲で役立ちます。本当の意味で元に戻せるのは、日付の付いた外部コピーです。
出典
2026年10月に参照した資料です。
- 最近削除したユーザーを復元する — Google Workspace 管理者ヘルプ
- ドライブユーザーの削除したファイルやフォルダを復元する — Google Workspace 管理者ヘルプ
- Google Vault のよくある質問 — Google Vault ヘルプ
- セキュリティ:バックアップする(フランス語) — CNIL
- プランと料金 — WeDoBack
